STEP1 顔と皮膚を見る
皮膚の良し悪しも横姿から推測しましょう。「濡れ馬千両」とは良い皮膚をもった馬に如何に価値があるかを表わした言葉です。岩に濡れた和紙を貼り付けたような、しっとりとした、ベルベットのような皮膚をもち、筋肉の造りが見て取れるような薄い皮のような皮膚が理想とされています。皮膚の良い馬は実馬を見ても、惚れ惚れするし、見ていて飽きないものです。逆にごわごわした、いかにも皮下脂肪の厚そうな皮膚の馬は敬遠されがちです。競走能力との因果関係は不明ですが、新陳代謝が良いと判断され、皮膚の良し悪しは馬を選ぶ際の重要な要素になっています。これは多くの馬を見て、比較して身に付けましょう。冬の競馬場などで、冬毛にも係らず毛づやがよい馬を見かけますが、こういった馬には皮膚の良いものが多いようです。
1.クラブ募集馬のパンフの中には、本馬の顔をアップで載せているものもあります。何故か?古くから「顔の良い馬は走る」といわれており「顔は馬の性格を現す」といわれています。耳の動きが俊敏で、目が澄んでおり、顎ががっしりした顔の良いものは気性も良く、頭も良いといわれています。
2.目がギラギラして今にもこっちに襲い掛かってきそうな顔の馬は闘争本能に優れているかもしれません。実際、エアグルーヴ、ファインモーションなどの牝馬は美顔とはいえませんでしたが、闘争本能を前面に出した顔をしており、競走でも良い結果を残した好例といえるでしょう。実際に競走能力と顔との因果関係は不明ですがが、多くの馬主、博労、生産者、調教師からこの言葉は聞かれます。
3.馬体と比較して大きすぎる頭は、走行中馬にかかる負担が大きいため敬遠されがちですが、大きい頭を良しとする人と、コンパクトな頭を良しとする人にはっきり分かれる傾向にあるようです。ビワハヤヒデやティズナウは馬体と比較して大きい頭を持っていましたが好成績を残しました。何事も一概には断言できません。ただ若馬の顔のサイズは成長しても大きくは変わりません。顎の大きく頑強な馬はカイバ食いのよさを裏付けるものとして喜ぶ人も多ようです。
格言
美顔にクズ馬なし
実馬編
写真では分かりにくいかもしれませんが、馬を立たせた時に綺麗に正姿勢で立つ馬が理想です。中にはぎこちなく力が入って、突っ張ったような立ち方をする馬や、四肢にしっかり力が入らず、後肢のどちらかを上げたがる馬もいます。
立つ姿勢の思わしくない馬
これが正姿勢
正姿勢
下の図のように、四肢に過度に力が入って、突っ張るように立ち、なかなか正姿勢にならない馬もいる。
姿勢の思わしくない馬
また、下図のように四肢でしっかり立たず、片足を上げたがってなかなか正姿勢をとらない馬も好ましくないとされます。
姿勢の思わしくない馬
馬主のなかには正姿勢でしっかり立つことの出来ない馬を敬遠する人もいます。もちろんクラブのパンフレットはPR用なので変な立ち方で撮影されている馬はいないはずです。実馬を見にいったときに、直ぐに正姿勢を取れず、なかなかしっかり立てない馬は注意が必要かもしれません。