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| 球節から蹄の間の部分が繋ぎです。繋ぎを見るときは、長さ、角度、動きを見ることができれば最高です。クラブのパンフの写真では、横からの写真が最も参考になるでしょう。 |
| 1.横から見て、長さと角度を確認します。繋ぎの角度が地面に対して垂直に近いものを立った繋ぎ、もしくは起繋(おきつな)ぎといいます。繋ぎの角度が地面に対し、水平に近いものを寝た繋ぎ、寝繋(ねつな)ぎといいます。 |
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| 起繋ぎ、寝繋ぎ |
| 繋ぎは、長さと角度、そして動きの柔らかさが重要です。多少短くても柔らかければ、十分クッションの役目を果たしてくれるでしょう。 |
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起繋ぎ
繋ぎの角度が垂直に近いもの、ダート適正の高い馬にこの傾向がみられます。
ジェイドロバリー、ブラックタイアッフェアーの仔などは立ち気味の繋ぎの仔が多いようです。同時に短いものは動きを慎重に見たほうが良いでしょう。繋ぎが短く、起き気味の馬は「窮屈な脚元」の馬といわれ敬遠する人もいるようです。
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寝繋ぎ
繋ぎの角度が水平に近いもの。あまりにも長いものは着地したとき腱にかかる負担が大きくなります。ダートだと脚抜けが悪く、スピードが殺される結果になるかもしれません。 |
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| 2.繋ぎは競走時に肢の負担を和らげるクッションとなります。短すぎるとショックが十分吸収できず、逆に長すぎるとクッションが利きすぎてスピードが殺される恐れもあります。芝を走る場合はある程度の長さは必要でしょう。あまり短いとショックを吸収できず、肢に負担がかかります。ダートの場合は砂の厚さがクッションの代わりを果たしてくれますので、短めの繋ぎでも良いでしょう。 |
| 3.ダートの場合は長い繋ぎは「肢抜けのよくない」走りになってしまいます。ジェイドロバリー産駒は繋ぎの立った馬が多いのですが、ダートへの適正を裏付けるものなのでしょう。あとは本馬を歩かせたときの動きを確認できれば最高です。多少短くて、立っていても、繋ぎの動きが柔らかいものはクッションの役割を十分果たすでしょう。逆に、動きの硬いものはクッションの効きが良くないので、注意が必要です。 |
| 4.長すぎて寝た繋ぎは、クッションが効きすぎて屈腱にかかる負担が大きくなります。短くて立った繋ぎは、反動が大きく球節に負担が掛かり敬遠されがちです。長さ、角度とも程々が良いでしょう。 |
| 5.実馬を見ることが出来れば、何度も馬を立たせてじっくり確認したいところです。本馬の肢が調教を積んで、無事競走馬として、競馬場を走れるかどうかを判断するのは自分です。なるべく大きな支軸の異常は避けたいものですが、前肢以外の部分、たとえば血統的に魅力があるとか、馬体が素晴らしい等といった場合は往々にしてあります。悩みどころですが、リスクを承知で買うか、見送るかは自分の判断ひとつでしょう。ベガやアドマイヤボス、アドマイヤドンなどは決して、支軸の正常な馬とはいえませんでしたが、競走では活躍しています。リスクと可能性を天秤にかけた判断がよい結果を結んだ好例だと思います。 |
繋ぎはクッション、動きの柔らかいものがよい
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