STEP15 飛節とその周辺部位を見る
飛節は馬体の推進時にテコの役割となる部分で、後駆の中でも重要な部分です。飛節は複数の関節から構成される部位で、形や大きさ、幅、飛節を含む後肢全体の造りを確認します。複数の関節から構成されるため、成長過程や先天的、もしくは後天的要素で、形に変化が見られる場合もあります。
1.正姿勢で立ったときに横からみた場合の理想的な飛節と後肢の形を図で示しておきます。理想的な飛節はお尻の端(臀端)から真っ直ぐ地面に向かって下ろした線上、もしくはそれと大差ない位置に飛節以下の管が真っ直ぐ下に伸びているものが理想です。
理想とされる飛節の位置・ライン
  • 正姿勢で立った時に横から見て、尻の端から真っ直ぐ降ろした線と飛節のラインがほぼ平行になるのが理想とされています。
2.飛節の中には、形の歪んだものや、ちょっと形の変わったものが見られる場合もあります。外見だけでは、骨の形がかわっているのか、関節の造りが変わっているのか推測するしかありませんが、避けて通ったほうが無難かもしれません。
ちょっと変わった形?の飛節
  • 中には、こんな感じの変わった形の飛節を見ることもあります。形が歪んだような感じの印象を受けますが、あまり好まれてはいないはずです。中には、はっきり敬遠する人もいます。
飛節の形は色々です。一概に良否はいえませんがやはり気になる部分です。
3.効率よく力を伝えるためのテコの役割を果たす以上は、滑らかな造りであるほうが望ましいと思います。あくまで判断材料ですので、非常に良血だったり、その他の部分に強く魅力を感じたりする馬の場合は思案のしどころです。中には飛節の形の思わしくないものは、十分に競走能力を発揮できないとして避けて通る人もいます。最初はどれが理想的で、どれが変わった形をしているか区別できないかも知れませんが、いろいろなクラブのパンフをみているうちに自然と身に付くものかもしれません。ちなみに種牡馬のパンフレットを見ると、ティンバーカントリーなんかはちょっと変わった飛節をしているように見えます。飛節を含んだ後肢の形には大きく2つの呼び方があります。
4.「曲飛節」別名「深折れ」、脛の付く角度が管に対して水平に近いもの。飛節に付いた脛と管の角度が鋭角なものがこう呼ばれます。種牡馬ではスキャンやバチアーなどは深いほうでしょう。一般的には瞬発力を生む後肢の形とされていますが、蹴る力が上に逃げるとして避ける人もいます。好みははっきり分かれる形です。
曲飛節

脛と管の付く角度が、管に対して水平に近いもの。
曲飛節
5.「直飛節」曲飛節の逆の形、脛の付く角度が管に対して、垂直に近いもの。種牡馬ではメジロマックイーン等は直飛節に近い後肢を持っています。曲飛節と比べて、瞬発力は劣りますが、力がスムーズに伝わりスピードの乗りが良いとされています。曲飛節、直飛節ともに極端なものは敬遠する人も多いようです。どちらが良いかは全くの好みですが、全体のバランスを見て判断するべきでしょう。
直飛節

脛と管の付く角度が、管に対して垂直に近いもの
直飛節
●飛節を知る

昔からの格言では「斜尻直飛」が推進力と瞬発力を併せ持つとされています。これはクラブのパンフの写真でも十分確認できるでしょう。また、飛節から下には筋肉はほとんど付いていません。尻はもちろん脛も長く幅が十分で、筋肉がたっぷり付いているものが理想です。
飛節から管に移行するところが急に細くなっているものは「窄飛」と呼ばれ、後肢の基礎が脆弱な証で最大の欠陥とされています。

 歪みのないしっかりしたものが理想
格言
斜尻直飛(しゃじりちょくひ)